四輪アライメント編(16)
2020年
横浜のタイヤショップアローバからの提案です
国 産 車 測定・調整料 コチラから |
輸 入 車 測定・調整料 コチラから |
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(2020/11/12); ルノー・メガーヌ3RS、調整は前輪の「トー角」だけしかできない!と、諦めないでください・・ |
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車は、 2013年式のルノー・メガーヌ3RS 走行距離16,300㌔の中古車を購入した。 普段から走るのが好き、サーキット走行もするお客様 ですから、車の挙動には人一倍神経を研ぎ澄ませて感じるようです。 購入した中古車なのですが運転していて落ち着かない走りが気になる・・・ 斜めに走っている気がして気になる・・・ 真っすぐ走っているようで走っていない走りが気がして気になる・・・ 乗る気が失せる・・・とまで思わせる状態とのことです。 そのため、他店でアライメント調整を依頼してみた。 その結果は、 今回のクルマ「ルノールーテシア3RS」は前輪トーしか調整できません、と言われて終了 (こういう経験をお持ちのお客様、結構多いようですね) せっかく、お金を払ってアライメント調整をしてもらったのに、何ら、走りは変わっておらず思い通りの走りには程遠い結果となってしまいました。 そこで、ネットで調べたアローバへご来店。 以前、友人がアライメント調整でアローバへ来店したこともあり、再トライしてみることとなりました。 早速、試乗し、現状確認のために測定をしてみました。 その結果がコレです。 【前 輪】 キャスター角「左前+6度45分 右前+7度23分」その差 0度38分 キャンバー角「左前-1度15分 右前-0度46分」その差 0度29分 トー角 「左前+0度04分 右前-0度02分」 問題なし 【後 輪 キャンバー角「左後ろー0度47分 右後ろー0度43分」 問題なし トー角 「左後ろ+0度07分 右後ろ+0度21分」 後輪側が左向きになっています。 全体に足回りのズレがところどころあり、まとまりが無い状態だと言うことがハッキリしました。 それでは、他店で前輪トーのみの調整と言われてしまった今回の「ルノールーテシア3RS」が ボディの下部は、このようなカバーで覆われています。 まずは、このカバーを外すことから・・・・ 作業内容、簡単に言えば以下の通りです。 ◆ 前輪 サスペンションメンバー調整、ロアアーム調整、アッパーマウント調整 ◆ 後輪 トーションビーム調整、個別トーの加工調整 などです。 具体的な内容は省略しますが、これらの作業の結果、以下のようなデータになりました。 (何度も調整と試乗を繰り返しながらですが、) 【前 輪 |
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(2020/6/24); シェビーバン・バンデューラ、左流れの症状はここを、こうして・・・・治すのです |
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巨大なUSAのバンです。 CHEVROLET Chevy van Bandura 走行中の左流れの症状が治らない、アライメント調整をして欲しい、という近所のクルマ屋さんからの依頼でした。 車の下に潜り込みます。 調整す場所、足回りはこんな感じです。 1990年代の車、つまり30年ほど前の車ですから、各所に傷みが出て、部品などの摩耗が出るのは当たり前。 クルマ屋さんで、アイドラアーム、ピットマンアーム、ブレーキホースやタイヤ交換などいたるところが新品に交換されていました。 その最終調整、ということで今回の入庫となりました。 今まで何十台、百台を超える数のアライメント調整をしてきた「シボレーシェビーバン」ですから、調整作業に入るのも淡々と、です。 早速、アライメントの測定をしてみました。 結果はこうでした。 簡単に言うと、足回りの向き=アライメントはバラバラでした。 調整には、「シム」という厚さが数ミリの小さなパーツを利用して調整していきます。 厚さの異なるシムを入れ替えたり、外したり、・・という作業が続きます。 様々な年式、足回りの状態、その車が持っている性格みたいなものはすべて違います。 ま、人間で言えば、「クセ」の差です。 一台一台、微調整を繰り返しながら調整をしていきます。 そして、調整が終わったその結果がコレです。 これでほぼ解決です。 この調整もキチンと整備された上で行うのが大事ですが、すベての車が完成車とは限りません。 どんな時でもできる限りの努力をしていきますので、ご相談、お待ちしています。 タイヤの見積もり、お問い合わせ メールでは、 arroba@poppy.ocn.ne.jp 電話では、 045-942-8999 アローバのはコチラ |
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(2020/5/27); Pontiac Firebird、左前のタイヤの減り方がおかしい!ということで見て欲しい・・・ |
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今回のクルマは、Pontiac Firebird/ファイヤーバード ポンテアック ファイアーバードと言えば・・・ 知る人ぞ知る、1980年代に流行ったアメリカのテレビドラマ「ナイトライダー」でしょう。 その主人公(マイケル ナイト)と一緒に登場する車が「ナイト2000」 中年以上の方は懐かしい!と思われる方も多いのではないでしょうか! そのモデルとなった車が「ポンテアック ファイアーバード」=「ナイト2000」 今回のお客様は ・ ファイアーバードを手にして、ナイト2000仕様にして運転する 前輪の状態 |
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(2020/3/6); BMW・E46、右タイヤの前後とも内側だけが減げしく摩耗、原因?解決は? 恥ずかしながらお手上げでした! |
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近所のクルマ屋さんから、 「右側の前後のタイヤの内側が極端に減ってしまう。右側だけ!それも内側だけ!極端に!」 ・・・・という、相談でした。 クルマは、BMW E46 2003年式 走行距離147,000km ここまでは、いつもの通りでした。 クルマを預かって、早速、近所を試乗しました。 走った時に、さぞ違和感があるだろうな、と思っていたが至って普通。違和感なく、安定した走りでした。 ピットにはいり、リフトで車をアップしてタイヤの状態を見てみると、!!?? 右側の前後だけ! 内側だけ! そうです、極端に!片減り状態! 右前はこんな状態。 右後ろの内側はコレです。 わかりますか? 外側とセンター付近はそして、内側のほとんどはまだまだ溝がしっかりあります。 内側も内側、タイヤの角だけが段差になるように、極端に無くなっている! えっ!この車、この部分だけを接地して走っているの? 異常です! それも右側だけ! 左タイヤは、前後とも異常がないのです。 タイヤをはずしてみました。 コレ、左右のタイヤを並べたのではなく、前後のタイヤの内側を合わせてみたのです。 タイヤが減りすぎて、内部のベルト部、ワイヤーが見え始めています。 それも、タイヤ交換をして半年でこうなった!というのです。(>_<) でも、試乗しても違和感が全くない、感じられなかったのが不思議です。 お客さんが気がつかないのも当たり前です。 とにかく、テスターにかけて状態を見ることにしました。 測定したデータがコレです。 全体的に多少のズレは確認できます。 フロントもリアも、赤色になっている箇所、つまり、基準値が外れているところががあります。 が、今回の右側のみタイヤ内側が極端に摩耗するという 確かに、右タイヤのフロントとリアのキャンバーは左に比べていくらか傾きすぎですが、この程度で上記のような内減りは起きません! それどころか、前輪も後輪も内減りの大きな原因になりそうな「トー角」(黄色で示した箇所)は、左に比べて内向きです。 タイヤの外側が減ることはあっても、内側が減る!なんてことは起こりえません! どこにも、それらしい原因がない!のです。 あれほどタイヤが異常な摩耗をするのですからどこかに、異常な箇所が見つからなければ 何ともまったく、問題が見つからないのです。 このようなことも珍しく、頭を抱える次第です。 手の付けようがない、状態なんです。 まさにお手上げでした。 クルマ屋さんと相談した結果、 |
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(2020/3/5); SUBARU WRX S4 STIsport、アライメント調整の希望数値を提示、また「SAI」は左右ポジティブに最大限で・・・ |
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2018年新車購入 仕事で週に一度は東海地方まで出張、そして週末は地元に戻ってサーキット走行が趣味、というお客様から
文面、内容から見ても走りへのこだわりが感じられますよね! 後日、ご来店いただき問診の末、試乗確認、アライメント測定をしました。 長年、サーキット走行を繰り返し楽しんでいるお客様ですから私より遥かにサーキット走行はもちろん そのため、私が走り方や助言など伝えることなどおコマがましい限り それしか出来ないのですが・・・頑張りまーす! 車体の底を見ると、チューニングのこだわりが一目瞭然。 早速、アライメント測定をしてみました。 その結果がコレです。 2019年12月時点の数値とわずかですが違っています。 こういう差は、テスターの違いやその後の変動からくるものか、とにかく、調整に入りました。 調整は、キャンバー、トー、キャスター調整をするのですが、今回はフロントの「SAI」の調整もしました。 ここで、あまり耳にしないフロントの「SAI」に触れますと、フロント左が「16度11分」 右が「15度58分」となっています。 「SAI」=Steering Axis Inclination、直訳するとハンドルを切ると動くストラット(ダンパー)の中心軸とタイヤの中心線(垂直線)との傾き具合、 ということになります。 SAIは、キングピン角、とも表現されます。 図解すると、 この角度、SAIの角度は直進性を保つために絶対必要なものです。 SAIの角度がない場合、つまりゼロの場合、ステアリングを切るとその角度で曲がりますが、ステアリングは切れたまま、元に戻ることができません。 キャスター付きの事務椅子を考えてもらえばわかりやすいかも。 くるくる回り、回りすぎて元に戻らない、ということになります。 SAIの角度があることで、ハンドルを切るとストラット下部にあるスピンドル部の先端が下がり、そこで車を持ち上げる反作用が発生し、車が元の状態に戻ろうとします。 つまり、ステアリングを切った後、ひとりでに!!ハンドルが元に戻り、直進性が保たれる、というわけです。 難しいですが、ここが車の仕組みの不思議なところ、そうなんだ!って納得できるところです。 (でも、美味く説明できていない、かもしれませんが・・・スミマセン) 横道にそれましたので、元に戻ると、・・・・・・ 今回は、後付けでスバルの純正足回りに「アッパーマウントピロボール調整式」を取り付けていたので、 「SAI」の調整も行うことができました。 が、この「SAI」調整、結構大変でした。 そして、調整後の結果がコレです。 キャンバー、キャスター、トー角に加えて「SAI」もほぼ左右同じように調整できました。 「SAI」は、普段のアライメント調整で無視して(それほど気にしなくていい)進めます。 普通の運転にはあまり影響しないテーマですし、結構面倒な作業が要求されます。 が、今回、たまたま数日前もスバル車で「SAI」調整を行ったばかりでしたので そのコツやその変化について把握していたので作業は至ってスムーズに進み作業終了となりました 【後日談-お客様から寄せられたメール】
走りへのこだわりは人それぞれだと思います。 これからも、ご期待に応えられるよう頑張って参りますので タイヤの見積もり、お問い合わせ メールでは、 arroba@poppy.ocn.ne.jp 電話では、 045-942-8999 アローバのはコチラ |
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(2020/2/11); JEEP CHEROKEE(XJ型)、左流れの原因はつかめたのだが、解決できなかった! 残念! |
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そんな症状を抱えた今回の「XJ型 JEEPチェロキー」 |
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(2020/2/6); ABARTH 595 Competizione、走るのを楽しみに購入した車に、こんなトラブルがあったら・・・!! |
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2015年から「FIAT500」に乗っていたお客様。 走行距離が10万㌔を越えたころ、ディーラーの営業マンから勧められた「アバルト595 Competizione」を試乗した。 「FIAT500」と「ABARTH595」の差、 クルマのことを知らいない人から見れば、その差はわずか? いやいや、誰の目にもそりゃ、こっちがカッコイイよ!と映ることだろう。 比較してみると、歴然としてきます。 ヘッドライトやスモールライト以外は、別物!ですよね。 でも、本性は、中身はさらに別物です。 試乗すると、多くの人が虜になることでしょう。 エンジンの雰囲気を言葉で表現すると、・・・・・ 「FIAT500」は、エンジンは2気筒ですから、その音は「ぽこぽこ、とことこ」、なんとも可愛らしい。 その軽やかなエンジン音に引き付けられる人が多いようです。 なんとも不思議な車、魅力を振りまいています。 対する、 「ABARTH595 Competizione」は、エンジンの始動音からして別物。 「パィ~ン、パィ~ン、パィィィ~~~ン」 レーシングの音、レーシーな排気音に驚きます。 そして、走りがまたすごい。ボディ剛性の進化が体感でき、コーナーなどではカッチリしたコーナリング・・・595の進化が本物だと感じさせてくれます。 可愛らしい「FIAT500」 と オラオラ感満載の「ABARTH 595 実際、試乗しただけでその魅力に参りました! お客様が衝動買いするのもわかります!! 買ってしまいました! さて、今回の本題ですが、 以前の車(FIAT500)で2度アライメント調整でご来店いただいていたお客様です。 「新車で購入したばかりなのに、右に流れていくんですよね~」 2020年1月登録、つまり、先月に購入したばかりの車です。 購入したディーラーに「右に流れる問題」を相談したのですか?と聞きますと、 「ディーラーに言っても、わかってもらえない!」とのこと。 そこで、なんとかしてもらえないか?と相談に来られました。 早速、試乗して、走りの確認をしてみました。 確かに、お客様のいうとおり、右流れが感じられました。 これほどの右流れの症状をディーラーが理解しない?どうして?? 理解できません。 が、とにかく、調整に入ることにしました。 ドライバー、お客様の感性は人それぞれです。 今回のお客様は、2どのアライメント調整の経験で、その意味、効果については十分ご理解していただいています。 その信頼に応えるべく頑張ってやることにしました。 測定したデータは以下の通りでした。 このデータから、右流れの原因を探っていきます。 前輪キャンバー角、左側はマイナス1度11分、 右側はマイナス0度49分・・・わずかですが、ここに右流れの原因が読み取れます。 次に、後輪のトー角、左側はプラス0度10分、 右側はプラス0度21分、この差はわずかですが、ここにも右流れの原因があります。 前輪の「キャンバー角」と後輪の「トー角」、 この2か所を重点的に修正、調整していきました。 ・・・途中の作業、いろいろな試みは省略して、最終結果は、以下のデータです。 今回の車は、後輪の傾き=トー角のちょっとした左右差で走りに大きな影響が出てきます。 その調整、とはいってもそもそも調整が大変。というか、ほとんど出来ない場所。 後輪のほとんど動かない「トーションビーム」を動かす?作業をしたのです。 数回の試みでようやくできました。 なんとかお客様に乗っていただけるまでに仕上がりました。 作業後、お客様から「新車なのに右に流れていく」そんなことがあるんですか?と聞かれました。 残念ですが、あるんです! 現に今回の車がそうでした。 改めて、車は膨大な数の部品の集合体。 部品の組み立て作業をしていく時に、微妙な個体差が出るのは普通の事。 当然、出来上がった車の検査をやるのでしょうが、気がつかないこともあれば、許容範囲だろう、ということで見逃すこともあるのでしょうね。 たくさんの新車の中に、出来の悪いのが市場に出回ることもある? ・・・でも、買った人は悲劇です。 ディーラーがそれらを見つけ、解決してくれればいいのに、・・ですよね。 タイヤの見積もり、お問い合わせ メールでは、 arroba@poppy.ocn.ne.jp 電話では、 045-942-8999 アローバのはコチラ |
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(2020/1/27); RVR(2013年式)GA4W、左流れで悩むこと2年、ディーラーでも他店でも治せなかったトラブルが解決できた! |
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先ごろ、お客様から以下のような相談のメールをいただきました。
お客様のメールには次のような他店でのアライメント調整時のデータが添付されてきました。 この二つのデータを見ていると、深刻な問題がある、という感じではないのですが、現実には走りに異常があるようです。 アローバにご来店時にお客様も一緒に試乗してみました。 その感想は、 確かに、ステアリングセンターは右に傾いているし、左に流れて行く様です。 それほど、極端にグイグイと言う訳ではないですがハッキリ左に流れて行く、それがはっきりわかります。 そのためハンドルを右に切って調整する、そして今度は左に流れて行く、と言うような不安定な走り、直進?を繰り返しています。 真っすぐで、平坦な路面でも常にハンドルの操舵をしなければならない、 お客様の悩みそのままの症状であると確認しました。 アローバに戻って現状を測定してみました。 その結果がコレです。 調整前の試乗をしただけですが、にもかかわらず、 お客様から「初めて、この症状を分かってもらえました・・・ありがとうございます!」と、感謝されました。 これからアライメント調整を行う、というその前段にこうして安心?していただきコチラが感謝でした。 ちょっと、プレッシャーも感じる? それから調整に入り、試乗し、また、微調整をして・・・という工程を経てようやく出来上がったデータが以下の様でした。 たぶん、これで良いだろう、ということでお客様に納入し、実際に乗っていただきました。 そして、数日後、以下のような感想をいただきました。
今回の作業内容はおそらく、今まで2度アライメント調整をしてこられた他店と同じ作業内容で |
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(2020/1/23); シトロエン C4 ピカソ、アライメント調整に予想以上に四苦八苦、苦労した一日でした 2/6:お客様から嬉しいインプレッションが届きました!・・コチラから |
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2019年7月ごろ
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(2020/1/12); Cobra GT500(Shelby)、ほとんどのトラブルはなんとか治せるのだが、ここまでなると・・・・お手上げ! |
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お付き合いのある車屋さんからの依頼でした。 「走りがおかしい、リアタイヤの向きがおかしい?ちょっと見てくれ!」とアライメント調整でご来店でした。 2012年 Ford Mustang Cobra GT500(Shelby) リアタイヤの向きがおかしい? 以下の写真をごらんください。
そして、そして横から見てみたら、・・・・・ 右のリアの状態です。 これほどタイヤ・ホイールの位置がズレているのは滅多に見ることがありません。 本来であれば、タイヤハウスの中央部、前側と後ろ側のほぼ中央に位置しているのが”普通”何ですが、・・・・・・ 現状を測定してみました。 それが以下のデータです。 データの上は、フロントですが、赤色と緑色で基準値からずれているのがわかります。 でも、こんなズレは治せます、アライメント調整で解決できるのです。 気になる下、リアの状態を更に詳しく見ると、・・・・・ 上は、「キャンバー」ですが、左右差も少なく、ま、問題は少ないようです。 が、下のデータは「トゥ角」です。 右が極端に前開き、つまりガニマタ状になっているのです。 この車は、FR車です。 リアは、車軸懸架式などと言われホーシングという構造です。 左右の後輪を太い軸でつなげている構造で、RV車やトラックなどで見るタイプです。 構造が単純で頑丈に作られているのです。 それを調べてみると、・・・・ 薄く色どりをしている部分です。 これが曲がっていた!のです。 頑丈な軸(パイプ)が何かの衝撃で曲がってしまったようです。 これはさすがにどうしようもない、お手上げです! リアの調整なしにアライメント調整はできません。 上で見てきたリアタイヤの外向き状態は解決できないので、本格的な修理工場で交換などをするしかないと思います。 ・・・・・、ということで今回は残念ですが、このままご帰宅お願いしました。 この写真、どことなく悲しそうに見えるのは私だけ? タイヤの見積もり、お問い合わせ メールでは、 arroba@poppy.ocn.ne.jp 電話では、 045-942-8999 アローバのはコチラ |
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(2020/1/8); マセラティ・グランツーリズモ、こんな車がある?4000km走るとタイヤが摩耗する! |
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今回のクルマは、Maserati GranTurismo/マセラティ・グランツーリズモ。 そう、誰もが乗れる車ではないのですが、時々、いやいや、本当にたまにアローバに入庫するような車のひとつです。 アライメント調整の相談ですが、それは、タイヤ交換しても後輪はたった4,000km走行!?するだけで交換をしなければいけない状態になる、というのです。 車の事、タイヤの事に詳しくない人だってこれは異常!って気がつくでしょう。 そこで、早速試乗してみました。 何とも言えないほどの変な挙動、後輪タイヤが変な動きをしているぞ、ってわかるほど。 当日は小雨降る日だった。 当然、スピードなど出さないで試乗するのですが、道路に時々あるマンホールなどに乗るとズルッと簡単にタイヤが滑るのです。 また、小さな段差などがあるとそこでもまた、ズル~ッとタイヤが滑り、最後にはドン、といって収まる、そんな異常な挙動が分かるのです。 アライメント測定をしてみると、・・・・・・ これが全体の状態です。 細かな説明は省きますが、前輪のトゥや、キャンバー、キャスターなど基準値から外れており、左右の差もあります。 こういう前輪の調整は省くことはできませんが、やはり、気になるのは、後輪の状態でした。 後輪の状態だけを別の形で表現すると、・・・・・・ 上は、「キャンバー」ですが、左側はマイナス1度19分、 右側はマイナス1度22分です。 左右差はあるのですが、それよりも気になるのは、 下段の「トゥ」です。 左側は、0度56分 右側は、0度33分です。 ごらんの通りですが、両輪とも真っ赤、データを指す針が共に水平線にくっつくほどになっていることです。 この状態は、つまり、極端すぎる程に内向き!になっていることです。 いろんな車のデータを見てきましたが、ここまで酷いのは珍しい程。 両手でタイヤの回転を表現するとき、本来なら両の手のひらが平行で回転を表現するところが、指先がくっつくように内向きの回転を説明することになるのです。 わかりますか? 後のタイヤが回転するとき、両輪とも極端な内向きで回転する、タイヤの外側を削りながら回転していく、 そんな状態なんです。 4,000km走行でタイヤ交換? そうかもしれない、そんな感じを持たせるようなタイヤの異常な傾きです。 矢印のところが、調整するための部分です。 そんな状態の後輪を中心に調整していき、最終的には以下のようなデータになりました。 どうです?完璧でしょう。こんなデータがでればタイヤの回転には無駄な抵抗は起こりようもない。 そして、全体像は以下の通りです。 もちろん、最後にまた試乗するのですが、調整前の試乗がまったく別次元の、ウソのような話に感じました。 とにかく、この変化には驚きです。 ・・・・・・それにしても、後輪のズレはひどかった~ タイヤの見積もり、お問い合わせ メールでは、 arroba@poppy.ocn.ne.jp 電話では、 045-942-8999 アローバのはコチラ |
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(2020/1/7); シボレー・サバーバン、インチアップした後のアライメント調整は必須ですね! |
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2020年、最初のアライメント調整作業はChevrolet Suburban/サバーバン(2003年モデル)です。 6インチ、つまり15cmほど車高を上げたのですが、アライメント調整はしないままで来たのですが、まっすぐ走らない!のです。 ちょこちょこハンドルを調整ながらでないと思う通り走らない、 直進性がない、全然ない!という感じのようです。 さっそく、試乗して測定をしてみました。 これは、前輪の測定データです。 データは、上から「トゥ」 「キャンバー」 「キャスター」の測定値です。 (色が緑色は、基準値に入っている数値、赤色は、基準値を外れて問題がある場合をさす) それぞれの左右差がどの程度あるのか?これも車の挙動に影響します。 上から見ると、・・・・ 「トゥ」は、左右とも極端な内向き状態となっています。 両方とも基準値を大きく外れ、色は「赤色」です。 「キャンバー」は、左は緑色の範囲に入っており、問題はなさそうですが、右は赤色状態。 これは車の前から見ると、タイヤが右向きに倒れている状態です。が、見てすぐわかるというものではないですが・・・ 「キャスター」は、これも左は緑色でいいのですが、右は赤色、基準外になっています。 これらの左右のさが大きいのは気になるところです。 タイヤの偏摩耗の原因となり、直進性がなく走りが不安定になります。 車高を上げた結果、「トゥ」 「キャンバー」 「キャスター」の数値が変わってしまったのです。 もちろん、これらは調整できますから、解決できるのです。 足回りの構造は、車に寄って仕組みは違いますが、こんな感じになっています。 ・ 足回りの調整個所をデータを見ながら調整していきます。 大体の数値が出れば、試乗してその走りを確かめ、また、調整。そしてまた、試乗・・・何度か繰り返していきます。 その結果出来上がったの以下のデータです。 一番上の「トゥ」だけは、基準値の中に収めるのはできませんでした。 左右差を少なくし、走りの直進性とタイヤの偏摩耗をできるだけ少なくするように調整しました。 「キャンバー」や「キャスター」は左右差も少なく、走りがすっきりした感じです。
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(2019/1);あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願いします |
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2019年1月5日~2019年8月28日 |
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2018年1月30日~2018年10月11日 |
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2017/1/16~~2017/12/16 |
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過去の(1)~(12)はデータ膨大なため省略しました |